■スクリーンオフセット印刷 SOS
■曲面への対応
一般的スクリーン印刷では凸面への対応は可能でしたが、凹面への印刷ではスクリーン版の延びによる変形と画像の乱れにより良好な印刷が困難でした。 また、曲面へ対応可能なパッド印刷では印刷面積の制約とベタが刷れないという問題を抱えます。 スクリーンオフセットと近似する技術のグラビアオフセットでは、動作上は同様のことが可能ですが、ベタの表現を網かけ(メッシュ)で表さねばならないことと、横方向の印刷を困難とすることから現実的ではありません。
凸面へのスクリーンオフセット
凹面へのスクリーンオフセット
弊社では、スクリーンオフセットの特徴である、
・ 方向依存性がない
・ ベタの印刷が可能
・ 比較的厚膜印刷が可能
という特徴を生かし二次曲面へのスクリーンオフセット印刷を実現しました。
R500曲面ガラスの凹面に対するスクリーンオフセット例
曲面への印刷サンプル
■フォトリソ工法代替
現在主流のフォトリソ工法では細線からベタ、方向性の異なるデザインまで一括でパターニング可能です。さらに金属膜を用いてエッチングで回路形成することから導通信頼性も優れます。 しかし露光現像からエッチングまで数工程に及ぶラインが必要となり、コスト面からもライン管理からも課題を抱えます。 プリント回路基板では従来から比較的太いラインなどの場合、スクリーン印刷にてエッチングレジストをパターン塗布しエッチングして回路を作る方法が使われてきましたが、細線表現では限界があり現状の電子デバイス分野での要求値を満たすに至っておりません。
弊社ではスクリーンオフセットの特徴を生かし、エッチングレジストによる細線印刷を可能にし、その工程の削減を可能にしました。
(上部イラスト A部サンプル) レジスト印刷画像 |
(上部イラスト B部サンプル) エッチング画像 |
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■スクリーンオフセット連続試験
左図中央の左右に印刷を行った計測パターンのうち、40μmと100μmについて水平方向、垂直方向のパターン計8か所の抵抗値を計測。
抽出サンプルは100枚ごとに、その前後10枚の抵抗値平均を算出
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